はじめに
Pythonを勉強するにあたってデータベースの使い方を調べていたところ、「sqlite3」が標準で使えると知ったので、コマンドプロンプトからも操作ができるようにしたいと思い調べてまとめました。
この記事では、「sqlite3」のダウンロード・インストール、環境設定、SQLite起動について説明していきます。
前提条件
- OS Windows10
- コマンドプロンプト操作ができること
- SQLの基礎知識(create)があること
SQLiteのメリット・デメリット
SQLiteは以下のメリットから小規模のシステムに使われることが多いそうです。簡単なツールを作るくらいだったらSQLiteで十分だと思います。
メリット
- 動作が軽い
- バックアップや復元が簡単
- 比較的簡単に環境を整えることが出来る
デメリット
- パスワードが存在しない
- 複数の同時書き込みができない
ダウウンロード・インストール
以下のURLへアクセスします。
https://www.sqlite.org/download.htm
「Precompiled Binaries for Windows」の「lite-tools-win32-x86-3290000.zip」を選択してダウウンロードします。

ダウンロードしたzipファイルを解凍すると「sqlite-tools-win32-x86-3290000」フォルダに以下のファイルが格納されています。「sqlite3.exe」が目的のファイルです。
- sqldiff.exe
- sqlite3.exe
- sqlite3_analyzer.exe

「sqlite3.exe」をクリックすると「sqlite」が起動します。ただこの状態で実行するとデータベースのファイルが「sqlite-tools-win32-x86-3290000」の配下に作られてしまい操作性が悪いので次の章でPATHを通してコマンドプロンプトで実行できるようにします。

PATHを通す
コマンドプロンプトで実行できるようにするためにPATHを通します。どこにファイルを置くかは自由ですが私の場合はCドライブ直下に設定しました。先ほど解凍した「sqlite-tools-win32-x86-3290000」のフォルダをフォルダごとCドライブ直下にコピーペーストすればOKです。
C:\sqlite-tools-win32-x86-3290000

そしてコマンドプロンプトで「SET PATH=%PATH%;C:\sqlite-tools-win32-x86-3290000」と入力します。
$SET PATH=%PATH%;C:\sqlite-tools-win32-x86-3290000
PATHの設定方法については以下の記事でまとめてありますので詳しく知りたいかたは以下をご覧ください。
SQLiteを起動
PATHが通ったので新しくコマンドプロンプトをひらいて「sqlite3.exe」と入力します。そうするとsqliteが起動します。
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$sqlite3.exe

SQLを実行
環境も整ったので、試しにクリエイト文を流してテーブルが作られているか確認してみましょう。
始めに以下のクリエイト文を流します。「id、name」というカラムを持つ「test」というテーブルを作ります。そのあとに「.tables」と打つとデータベースに存在するテーブルが表示されます。先ほど「test」というテーブルを作ったので正しく表示されています。SQLiteを終了したい場合は「.exit」と入力します。
create table test(id integer, name text);.tables

終わりに
今回はSQLiteのダウンロード、PATHの設定、簡単なクエリの発行まで行いました。
また機会があれば、SQLiteの機能をもう少し深堀して記事を作りたいと思います。