はじめに
コマンドプロンプトにて「 sqlite 」を実行しようと思ったところエラーが出てしまったので、調べて備忘録として環境変数のPATHについてまとめました。具体的にはPATHの確認方法、PATHの設定方法について説明しています。
前提条件
OSはWindowsであること
コマンドプロンプトを使って操作ができること
環境変数のPATHって何?どんなメリットがあるの?
環境変数の「 PATH 」は実行ファイルの格納フォルダをまとめた定義のことです。これを設定することで実行ファイルを呼び出そうとするときわざわざフォルダの置き場所をフルパスで指定しなくてよくなります。
例えば・・・
例えば以下のフォルダに呼び出したい実行ファイル(サクラエディタ)があるとします。フルパスを指定するとサクラエディタが呼び出されます。ちょっと動画はのせるのが大変なので画像を載せます。
C:\Program Files (x86)\sakura\sakura.exe


でも、パスをいちいち覚えるのもめんどくさいし、入力するのもめんどくさいですよね。
そこで、PATHを通すことによって実行ファイルだけ指定して呼び出す方法をとります。下のコマンドプロンプトを起動している端末はサクラエディタのパスを通しているので「sakura.exe」と入力するだけで、サクラエディタのが起動します。


PATHが通っていないとこんなエラーがでる
下の図では、「sqlite3.exe」を実行しようとしたのですがPATHが通っていないため、「〇〇は、内部コマンドまたは外部コマンド、 操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。」というエラーがでます。
'sqlite3.exe' は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。

これを回避するには?
エラーが出る原因はPATHが通っていないからです。それを回避するには以下の方法を行う必要があります。
少し繰り返しにはなりますが・・・
- フルパスを指定する→覚えるのがめんどくさい
- 対象のフォルダまで移動する→対象ファイルを指定するときに不便になる
- PATHを通す→覚える必要もないし、短い入力ですむのでGOOD!!
ということで私は設定するのはすこしめんどくさかったのですが後後のことを考えてPATHを通す方法を調べました。
PATHを確認しよう
PATHの確認には「echo %PATH%」を入力します。そうすると設定されているパスが「;」区切りで出力されます。先ほど説明したサクラエディタのパスが設定されています。
$echo %PATH%

PATHを設定する
PATHの設定方法は「SET PATH=%PATH%;設定したいファイルの格納フォルダ」で設定できます。
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コマンドの解説をするとPATHという環境変数に「 現在のPATHの内容 」と「;」と「設定したい実行ファイルのフォルダ」を文字列連結しています。
$SET PATH=%PATH%;設定したい実行ファイルの格納フォルダ
sqlite3.exe のPATHを通してみる
操作している端末での「sqlite3.exe」のフルパスは「C:\sqlite-tools-win32-x86-3290000\sqlite3.exe」です。
なので、実行するコマンドは以下になります。
$SET PATH=%PATH%;C:\sqlite-tools-win32-x86-3290000
下の画像は上記のコマンドを打った後にパスの内容を確認しています。パスが新しく設定されています。

この状態で「sqlite3.exe test.db」と入力すると、PATHが正しく設定されているので、エラーが出なくなります。

注意点
PATHを設定するにあたって一つ注意点があります。パスの優先順位は先頭から順番に見ていくので実行したいファイルが複数ある場合は最初のパスが優先されます。
まとめ
PATHの確認方法は「echo %PATH%」
PATHの設定方法は「SET PATH=%PATH%;設定したい実行ファイルの格納フォルダ」