はじめに
Pythonでは、argv関数を使うと実行引数からパラメータを取得できますが、「input関数」を使うとプログラムの実行中に入力を待ち入力内容を受け取ることが出来ます。
この記事では、2つのサンプルプログラムを使って、「input関数」の使い方を説明したいと思います。具体的には、「 入力内容をそのまま表示する方法 」と「入力内容を型変換し計算する方法」について説明していきます。
対象レベル
Pythonの環境設定が整っており、Pythonの基本構文が理解出来ること。
詳しくは「【Python入門】〜初級編〜環境構築・基本構文まとめ」にまとめてあります。興味のある方はご覧ください。
サンプルソースを読むうえで理解しておきたいこと
基本的にこの章の内容は読み飛ばしてOKです。サンプルソースでわからないところがあれば参照してみてください。
サンプル1 入力待ちにして入力した内容を出力してみる
まずはじめに入力待ちにし、その内容を表示する簡単なプログラムを作ってみましょう。
入力を促すには「input関数」を使います、使い方は以下の通りで入力された文字列を変数に入れることが出来ます。
変数 = input()
下のサンプルソースでは、「Hello」の後に入力待ちで受け取った文字列を表示します。
2行目では入力を促す文言を出力しています「print(文字列,end=””)」で改行されなくなるので、なんだかそれっぽくなります。
それでは実行してみましょう。
実行してすぐに「名前を入力してください:」と表示され入力待ちの状態になります。

「cat」と入力しエンターキーを押します。すると、「Hello cat」と表示されます。

サンプル2 2つの数字を受け取って計算してみる
次は2回入力を促して入力した内容を足し算するサンプルです。
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3行目で一つ目の数字を受け取り、7行目で二つ目の数字を受け取っています。
「input関数」から受け取った入力値は文字列なので「int関数」を使って数値変換します(8行目)。本来だったら、受け取った内容が数字かどうか判断してから計算しますがサンプルなので勘弁してください。
そして、9行目で計算結果を文字列に戻して、文字列連結して計算式などを加えていい感じに表示します。
実行結果が以下になります。実行してすぐに入力を促します。(3行目の処理)

「5」と入力してエンターキーを押すと再度数字の入力が求められます。(7行目の処理)

「10」と入力すると計算式と計算結果が表示されて処理が終了されます。

まとめ
プログラム実行中にパラメータが欲しい場合は「input関数」を使う
使い方は、「変数 = input()」で入力内容が変数に格納される
入力内容は文字列として受けられる、必要に応じて型変換する